借金されてた側から見た任意整理のリアル

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〜配偶者が黙って債務整理してたとき、何が起こったか〜

こんにちは、えまです。プロフィールはこちら


ある日、家のポストに届いた一通の封筒。

宛名は夫、差出人は見慣れない弁護士事務所。

ずっしりとした重みのある封筒を手に取ったとき、私は直感しました。

「これは、普通の手紙じゃない」

日頃から書類を扱う仕事をしている私には、その“違和感”が異常なレベルで伝わってきました。

本人宛なので開封こそしなかったけれど、封筒の表裏を写真に撮り、そっと夫の見える場所に置いておきました。

それから数日後。

本棚の隅に無造作に突っ込まれた、開封済みのあの封筒を見つけました。

こっそり中身を確認。

そして私は、夫が任意整理していたという事実を知りました。

「後悔しない任意整理するなら!」

【アース司法書士事務所】


任意整理発覚。感情より先に、静かな絶望がやってきた

任意整理とは、裁判所を通さずに弁護士を通して、借金の返済額や利息を見直してもらう手続き。

簡単に言えば、「もう借金を自力で返せないから、条件を変えて返させてください」と債権者と交渉する仕組みです。

中には「債務整理の中では軽い」「自己破産よりマシ」と言う人もいます。

でも、される側からすれば、重さは同じです。

  • 嘘をつかれていたこと
  • 家計の危機が目前にあったこと
  • それを「自分ひとりで何とかしよう」とすら思われていなかったこと

怒りよりも、絶望に近い感情でした。

夫婦は運命共同体っていうけど、こんな人と運命を共同にはできないよね。

「一緒に乗り越えよう」とすら、言われなかった

借金をしてしまう人にも、理由はあると思います。

仕事のこと、生活費、浪費、ギャンブル、人間関係……原因はさまざまでしょう。

でも、私が何より許せなかったのは、

「夫が“私に言わずに”すべてを進めていた」

という事実。

  • 任意整理の手続きも
  • 弁護士への相談も
  • 返済スケジュールの作成も

すべてを私に何も言わずに終わらせていた。

家計を共にしている夫婦なのに。

子どもを育てている親なのに。

「言うと怒られると思った」じゃない。

言われないことで、もうすべての信頼が消えたんです。


任意整理されていたことで生活に起きたこと

正直、任意整理そのものは「制度としては良くできている」と思います。

だけど、それが隠されていた側の生活にどう影響するかは、ほとんど語られません。

私が感じた、リアルな影響をいくつか挙げます。

● 家計の収支が見えなくなった

夫の借金がどのくらい減って、月いくら返してるのか。

その情報が不明なまま生活するって、本当に怖いです。

どれだけ節約すればいいのか、
何を我慢すればいいのか、
何にどれだけ使っていいのか——全部が不明。

生活に「設計」が効かなくなります。


● 子どもの教育費が後回しにされた

娘の学習塾に入塾させたとき、夫はこう言いました。

「え、必要?高くない?」

…必要だよ。学力はダイレクトに人生に関わるよ。

学歴じゃないとはいうけど、世の中学歴が重視されるのはいつの時代もそう。

でも、その言葉の裏に「もう余裕がないから言い出すな」という無言の圧力を感じました。

任意整理しているという事実を知らなければ、私は「この人は子どもにお金をかけたくない人なんだ」と思っていただけだった。

でも真実は、「かけられない」人だった。

借金を抱えているから。

● 金銭的DVに近いものを感じた

任意整理前後から、夫はよくこう言っていました。

結婚当初「足りなかったら言って」
→ 言ったら「無理、そんな余裕ないよ」

「生活費、こんなにかかる?」
→「じゃあ削ればいいじゃん、俺からは出せない」

一見、モラハラでもDVでもない。

だけど、「生活を成り立たせる責任」を放棄している点で、精神的にはかなりこたえます。

「後悔しない任意整理するなら!」

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任意整理は終わりじゃない。「またやるかもしれない」

私は、たまたま弁護士からの封書で“バレた”。

でも、もしその封筒が届かなければ、私はまだ何も知らずに生活を続けていたでしょう。

そして何が怖いって、

任意整理は、完済すれば終わるけれど、
「借金を隠す人間性」が終わるわけではない。

ということです。

その後またリボ払いを増やすかもしれない。

新たなカードを作るかもしれない。

違う誰かから借りるかもしれない。

仮に「もう借金しない」と言われたとしても、私は信じられません。

というか、ほぼ確実に「またやる」人だと思った方がいいです。

期待しちゃダメ。

された側が考えるべきこと

任意整理がわかったら、すぐに「離婚すべき」とまでは思いません。

でも、された側が考えるべき視点はいくつかあります。

✅ 1. これまでの生活費の実態を見直す

本当に「夫が支えていた生活」だったのか。

それとも、「私が頑張って回していた家計」だったのか。

冷静に数字を出してみると、意外な真実が見えます。


✅ 2. 婚姻費用や別居後のシミュレーションをする

「今すぐ離婚」は現実的でなくても、「この先どうやって生きていくか」を考えることはできます。

  • 子どもとの生活にいくら必要か
  • 家賃・食費・教育費のシミュレーション
  • 自分の収入だけでやっていけるのか
  • 不足分は婚姻費用で補えるのか

✅ 3. まずは別居、そして安全な場所をつくる

「離婚するかしないか」は後で決めてもいい。

でもまず、自分の心と体を壊さない環境を整えることが先決です。

私は今、娘と2人で住む部屋を探し中です。

荷造り、家具家電の準備、引越しの段取り。

少しずつでも進めています。

誰にも言えなかった。でも、あなただけには伝えたい

夫に借金がある。

しかも、隠されていた。

しかも、任意整理までしていた。

——これ、誰にも言えないんですよ。本当に。

恥ずかしい。情けない。悔しい。
「なんでそんな人と結婚したの?」と笑われるのが怖い。

わたしの男の見る目が無さすぎと言われてしまえばそれまでだけど、知らないで結婚してしまったんだもの。

でも、あなたには伝えたい。

任意整理されるって、本当にしんどいです。
借金の金額より、“知らなかった自分”に打ちのめされるんです。

💬これからどうするか悩んでいるあなたへ

・別居に踏み切れない
・離婚していいのかわからない
・お金の不安が大きすぎる

そんなふうに思っていませんか?

大丈夫、私も今まで全部そうでした。

だけど、動いたら、少しずつ前に進めます。

このブログでは、私の「再構築じゃなくて再出発」の記録をこれからも書いていきます。

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