【離婚はまだだけど】弁護士に婚姻費用の相談をして見えた“戦略的別居”のすすめ

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こんにちは、えまです。プロフィールはこちら

「離婚」はまだ現実的じゃない。

だけど、このまま一緒には暮らせない。

モラハラ、借金、生活費の不払い。

子どもに悪影響が出る前に、私は「別居」という選択肢をとることにしました。

まず最初にしたのは、弁護士への相談。

相場より高めの婚姻費用を希望していた私は、準備万端で書類を揃えて意気揚々と弁護士事務所へ。

でも、そこで言われたのは意外なアドバイス。

「そんなに“戦う姿勢”で行くと、義父の財布のひもは緩まないかもしれませんよ」

え? 金額を伝えちゃダメ?弱いフリをするって?

弁護士の助言は、私の考えを180度ひっくり返すものでした——

ほんとに目からうろこ。書類揃えてガチガチに理論武装して臨戦態勢で臨もうとした私でしたが、一度作戦を練り直します。

■ 第1章:婚姻費用の相場と、私が希望する条件のギャップ

婚姻費用のことを調べていくと、誰もがまず目にするのが「婚姻費用算定表」

裁判所が公開しているもので、夫婦の収入に応じて金額が機械的に算定されます。

私の夫の年収は700万円ほど、私は自営で200万と給与としては年間72万円ほど(自営は所得のコントロールがしやすいんだよね)。

これでいくと、相場としての婚姻費用は10〜13万円程度だと言われます。

でも、実際に娘と暮らしていくにはそれじゃ足りない。

中学受験塾も6年に近づくにつれてこれからどんどん高くなっていくし、その先の私立中も費用がかさむ。

賃貸の初期費用、引越し費用、家具・家電の買い替え。

それに加えて、子どもの学費、矯正費、医療費。

必要なのは、毎月の婚姻費用とは別に、一時的な援助金。

そしてなにより、夫には330万円の借金があって、私へは未返済。

それでも、夫の父(義父)はお金を出してくれるのだろうか?

そのためにも、きちんと計算した金額を提示しよう

そう思って、私はしっかりとした「費用一覧」を作成しました。

費用の話をするんだから、費用の一覧を用意するのが当然と思っていました。

■ 第2章:持参した資料と私の「請求スタイル」:それは弁護士にどう映ったか

私はA4用紙に数枚にわたる費用一覧を作成。

月々の生活費、教育費、医療費、賃貸にかかる初期費用、車関連の経費まで。

さらに、役所で取得した所得証明、モラハラに関する知人とのLINEの記録、 借金の返済が滞っている事実、子どもへの影響——

万全の体制で弁護士に相談に行きました。

よし!準備万端!っていう感じです。これでぬかりないぞ。って

しかし、弁護士は私の資料に目を通した後、こんな風に切り出しました。

「これだけきっちりまとめるのは悪くないですが…… その姿勢、義父さんにどう映るでしょうか?」

一瞬、言葉の意味が飲み込めませんでした。

■ 第3章:弁護士の助言「それでは義父の財布のヒモは緩まない」

弁護士曰く、義父世代の男性にとって一番効くのは、 「数字を持って戦う女性」ではなく、「本当に困っている弱い嫁(と孫)」なのだと。

「このままだとただの“金を請求に来た女”に見えてしまいます」

「弱っている」「かわいそう」「守ってあげたい」 そう思わせるほうが、お金を出しやすい。

たとえば——

・借金を偶然見つけてしまった

・しかも、自分に対してもお金を借りていた

・子どもに悪影響が出てしまう

・夫婦としてやっていく自信がない

・距離を置かないと、精神的に限界

こういった状況を淡々と、でも感情を込めて伝えるほうが、 義父の中で「支援すべき対象」として映りやすいのだと。

確かに、数字を揃えた私は「金の話ばかりの嫁」に見えていたのかもしれません。

た、たしかに…と一旦落ち着くことにしました。

■ 第4章:提示金額は“上限”に見える!?あえて即答しない交渉術

弁護士が強調していたのは「金額を自分から先に言うな」ということ。

「いくら必要なの?」と聞かれるまで、金額の話は口にしない。

しかも「ちょっとまだ整理できてなくて……」 「今のところ思いつくのはこれくらいですが……」

そうやって“これがMAXじゃないかも”という空気をつくることが大切とのこと。

その場で全額を提示してしまうと、相手は「もうこれ以上は出さない(出さなくていい)」と思ってしまう。

でも、「まだ他にも出てくるかもしれない」と思わせておけば、後で増額があっても乗せやすい。

目からうろこ、とはこのことでした。

■ 第5章:弁護士の言葉で覚悟が決まった。「調停に行かせない」戦略

弁護士はこうも言いました。

「調停になれば、基本的には裁判所の相場がそのまま使われてしまいます」

つまり、家庭裁判所で婚姻費用を請求した場合、 算定表どおりの金額になる可能性が高くなる。

しかも、夫側も弁護士を入れた場合、私の収入(自営業+給与)も明らかになってしまう可能性も。

奥様の確定申告書も見せてほしいなんて言われてしまった日には…。

税金対策(&いつかこういう日が来るときのために収入を抑えている)で法人も持っているのがばれてしまう。

だからこそ、「話し合いでまとめるしかない」と。

義父に「弁護士に相談した」なんて言ってしまったら、 もう“話し合い”ではなく“構えている人”として扱われてしまう。

つまり、今はすべてを黙っておくしかない。

弁護士に相談したことすらも今は伏せておいた方がいいと弁護士さん。

書類できちんと示すのはいつでもできるから、義父から支援が見込めないと確定したときでいいと。

パリッと書類で示す女より、ちょっと弱くて守ってやりたい女を戦略的に演じる方が後々いい結果になるのでは。とのこと。なるほど。

先走って塾とかから今後の費用の見込みの問い合わせの電話しちゃったよw

■ おわりに:感情ではなく“戦略”で動く

「本当に困っている嫁」として、静かに演じる。

そして、「数日後に夫と実父も交えて話がしたい」と持ちかける。

義父も、そこまで来たら逃げられない。

私は思いました。

「戦う」のではなく「演じる」こと。

冷静に、自分と子どもの生活を守るために。

あのとき弁護士に相談して、本当によかった。

——この記事を読んでいるあなたが、もし同じように悩んでいるなら。

どうか“戦略”をもって、前に進んでください。

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