
こんにちは、えまです。たくさんの人が気になるところだと思う「任意整理って家族にバレる?」を自分の経験を踏まえて書きたいと思います。
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ある日届いた、異様な封筒
それは何の前触れもなく、ある日ポストに届いた分厚い長3封筒でした。
宛名は夫。差出人には東京都内の住所と謎の名字だけ。
会社名も、ロゴも、何もない、ただの個人名のような印象。
でも、単なる個人間のお手紙ではない様子。
封筒は、まるで何十枚も詰め込んだかのようにパンパンで、しっかり封がされている。その時点で、私はすでに“普通の郵便物じゃない”と感じていました。
日ごろから書類を扱う仕事をしている私は、なぜか妙な不安を覚え、封筒の裏表の写真だけを撮り、夫の目につく場所に置いておきました。
念のため封筒に記載してある住所を検索したら、某弁護士法人。
数日たっても、夫は何も言わない。
そして10日ほどたったころ、私はその封筒が夫の本棚に無造作に差し込まれているのを発見しました。
中を見て、すべてが変わった
封を開けた瞬間、私の心は凍りつきました。
中には、カード会社や信販会社など10社と交わした「和解合意書」「債務一覧表」「分割返済明細表」が入っていました。
合計金額:約1,420万円。
この数字を見て、私は正直「自己破産レベルじゃないの?」と思いました。
弁護士を通じて利息カットなどの交渉をしているものの、月々の返済額は10万円弱。
7年払いで完済を目指すと書かれていました。(なっが!!!)
けれど、その金額が家庭に与える影響は計り知れません。
今後5年間、家計の中から毎月約10万円が消えていくという現実。
そして、それを私は知らされていなかったという事実。

信頼も何もありません。無理一択です。
任意整理は、なぜ家族にバレるのか?
夫は「任意整理してるなんて、言う必要ない」とでも思っていたのでしょう。
でも、現実的に“家族にバレずに任意整理する”のは非常に難しいです。
その理由を、私の体験をもとに紹介します。
1. 書類が郵送で届く
任意整理を弁護士や司法書士に依頼すると、和解成立時や手続き開始時など、定期的に書類が送られてきます。
弁護士事務所や司法書士事務所も家族に見つからないように配慮しているとはいえ、封印等しているような家族宛ての封書が突然届けば、気づかれない方が不自然です。
気づかない配偶者もいるでしょうけど、あなたの配偶者が不審に思うか否かは運次第という相当リスキーな状況だと思います。
ちなみに、わたしが任意整理依頼者で家族にバレたくない場合にとる方法としては…
- バレないように念には念をということで、和解書や合意書、支払い一覧・債務一覧などはPDF化してもらい、自身のメール(念を入れるなら捨てアドを用意)に送ってもらうようにする。
- もしくは郵送であれば、局留めでお願いしておく。
- 何が何でも「郵便の受け取りは自分が!」という姿勢でポストの前で待機する(無理だと思う)。
このくらい念入りにしておかないとバレます。
これでもバレる可能性は大いにあります。

明らかに個人の手紙でもないし、普通の会社からの手紙なら会社名書いてあるもんね。
2. 家計の変化で違和感が出る
うちは生活費を減らされました。
「おまえが扶養から外れたから税金が増えた」と理不尽なことを言われ、生活費が減額。
子どもへの出費にも消極的に。
その分子供の出費がなくなるかと言ったらそういうわけじゃない。
服や靴はサイズアウトするし、目が悪ければメガネが必要だし、公立学校に行っているからといってお金がかかるものはかかる。
その分はすべて私が負担します。
今思えば、すべて借金返済のためだったのです。
3. クレジットカードやローンが使えなくなる
任意整理後は、信用情報に傷がつくため、一定期間クレジットカードが使えなくなります。
完済から5年くらいはカードが作れなかったりローンが組めない状態になると聞きます。
うちの場合は、結婚前から今までカードをバンバン使っていた夫が、ある日突然現金主義に変わりました。
明らかにおかしいですよね。
今思うと、単純に任意整理着手したからブラックになって、カードが使えなくなっただけだってわかります。

ETCもデポジット制のものを使用し始めていたよ。
4. 明細書の隠し場所が不自然
夫の本棚に無造作に刺さっていたあの封筒。
なぜ、そんな重要書類をそこに?
それは「何もわからないだろう」と配偶者(私)を見くびっていた証なのでしょう。
5. 行動・態度の変化
・娘に服を買うのを控えるようになった
・やたら光熱費にうるさくなり、電気もこまめに消す(大事なことだけどね)
こうした変化も、任意整理の影響で生活費に余裕がなくなったことによるものでした。
電気代の節約はもちろん大事だけど、今まで無頓着だった人がこまめになるなんて、不自然すぎました。
任意整理は悪じゃない。でも「隠すこと」が問題
私は、任意整理という手続きそのものを否定する気はありません。
誰にでもお金の失敗はあるし、借金の返済に追われて精神的に追い詰められるよりは、法的手続きにより解決を目指すことは前向きな選択です。
でも、それを隠していたこと。
「話せば反対されると思った」 「家族に心配をかけたくなかった」
そんな言い訳は、家族への裏切りでしかありません。
ちなみにうちはいまだにバレていることに気づいていません。
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借金の問題は、放置しても消えません。
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誰にも言えず、1人で抱え込んでしまうことが一番つらいのです。
相談すること=解決への第一歩です。
私のように、ある日突然“分厚い封筒”で現実を知るより、今、行動してみませんか?
本当に壊れるのは、お金よりも信頼
私が失ったのは、お金ではありません。
「信じていた人に隠されていた」という、心の深い部分でした。
もし、この記事があなたの判断の助けになれば嬉しいです。そして、同じような苦しみを抱える誰かが、一歩を踏み出すきっかけになれば。
必要なのは、ちょっとの勇気と、冷静な一歩。
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