【住宅ローン減税後どうする?】繰り上げ返済 vs 継続返済、私が聞いた2つの選択肢と考え方

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物価高・賃金上がらない…一般庶民を苦しめる日本。

だからこそ、使える制度や控除・支援はフル活用していきましょう。

というわけで、住宅を購入する際に必ずと言ってもいいほど話題に出てくる「住宅ローン減税」。

しっかり使えばかなりの金額が控除されてます。

しかしこの恩恵を受けられるのは現時点では最大13年間。

さて、14年目以降、繰り上げ返済をする・しないのどうする問題が今回のテーマです。

大きくわけて2種類の考え方があるよ!あなたはどっち?

住宅ローン減税とは?13年間の節税メリットを再確認

住宅ローン減税(正式名称:住宅借入金等特別控除)は、マイホームを購入してローンを組んだ人が受けられる所得税・住民税の控除制度です。

原則、年末のローン残高の0.7%(以前は1%)を最大13年間にわたって税金から差し引いてくれるという制度で、家を買う人にとっては非常に大きなメリットとなります。

たとえば、年末のローン残高が3,000万円ある場合、年間で約21万円(0.7%)が還付されます。

13年間で総額にすると200万円を超えることもあり、これを受け取れるかどうかは家計に大きく影響します。

ただし、この控除が受けられるのはあくまで13年間

14年目からはこの節税効果がなくなります。

そこで、多くの人が悩むのが「控除が終わったら繰り上げ返済をすべきか?それとも返済ペースはそのままにしておくべきか?」という問題です。

わたしは今までずっと、13年の控除期間が終わったら繰り上げ返済するんだ!って思ってたよ。でも別の考え方もあったみたいで…


繰り上げ返済のメリットとデメリット:金利負担を減らすならこれ

繰り上げ返済には、大きく2つの方法があります。

  • 期間短縮型:毎月の返済額は変えず、返済期間を短くする
  • 返済額軽減型:返済期間は変えず、毎月の返済額を減らす

中でもよく選ばれるのが「期間短縮型」。

利息の支払い期間が短くなるため、支払総額を大きく減らすことができます。

▼ 繰り上げ返済のメリット

  • 将来の利息負担が減る
  • 完済が早まり精神的な安心が得られる
  • 老後の資金計画が立てやすくなる

▼ 繰り上げ返済のデメリット

  • 手元の現金が減るため、生活防衛資金が減る
  • 緊急時の対応力が下がる(病気・教育費・失業など)
  • 金利が低い場合は「利息削減効果」が相対的に小さい

実際、「早くローンを終わらせてスッキリしたい」「老後に借金があるのは不安」と考える方には、繰り上げ返済は魅力的な選択肢です。性格的に“完了”させることが安心につながる人には特に向いています。


あえて繰り上げ返済しないという選択:貯金や投資の自由度を残す

一方で、「住宅ローンは最後まで返済し続け、繰り上げ返済はしない」という選択をする人も増えています。

特に金利が1%未満の低金利で借りている人にとっては、あえて借り続けて、手元資金を別の目的に使うという考え方も現実的です。

▼ 継続返済のメリット

  • 手元にキャッシュを残せる
  • 子どもの教育費や自営業者の運転資金に使える
  • 低金利で「借りられること」自体がメリットと考える

▼ 継続返済のデメリット

  • 支払総額は多くなる
  • 完済まで借金状態が続くため心理的負担が残る
  • 将来金利が上がった場合、支出が増える可能性がある(変動金利の場合)

また、「繰り上げ返済したつもりで、同額を毎月積み立てる」など、将来に備える“現金保持型”の家計管理を実践している人もいます。

実際、現金があればいざというときの選択肢が広がるのも事実です。

繰り上げ返済したつもり貯金です!


私自身の性格と生活スタイルから考える選択肢

私はどちらかというと「繰り上げ返済をして、早く完済したい」と思うタイプです。

借金を抱えているという感覚がどうしても精神的な負担になってしまい、「ローンがなくなる=安心」という気持ちが強いのです。

ですが、モデルルームで営業さんとお話をしたとき、「手元に現金が残らないのは不安ではないですか?」という意見をいただき、ハッとしました。

さらに、「住宅ローンには団体信用生命保険(団信)がついているため、もしものことがあれば残債は保険で完済されるんです。

だから無理に繰り上げ返済せず、資金に余裕を持たせる選択もありますよ」と言われたのです。

たしかにそれも一理あると思いました。

自分にもしものことがあった際、子供にマンションを残してあげられるのです。

賃貸だったらそうはいきません。

自分だけの気持ちで動くのではなく、ライフイベントやリスクにも目を向けて判断するべきだと感じました。

考え方は人それぞれですが、どちらにも合理性があるからこそ、しっかり自分の性格と家計状況に合った選択をしたいと思います。

まとめ:住宅ローン減税後は「お金+性格」で決めよう

繰り上げ返済か、それともそのままローンを続けるか。

この選択に正解はありません。でも、以下のように整理すると自分に合った答えが見えてくるかもしれません。

観点繰り上げ返済を選ぶ人継続返済を選ぶ人
精神的な安心完済して気持ちをスッキリしたい手元にお金があるほうが安心
金利金利がやや高め(1.5%以上)超低金利(1%未満)
ライフプラン教育費・老後費用に余裕あり教育費や事業資金が必要

住宅ローン減税の控除期間が10~13年ほどあるから、その間に方向性を決めておくと安心ね◎

住宅ローン減税はありがたい制度です。

そして、その後の選択こそが「家を買ってからの本当の家計戦略」。焦らず、でも柔軟に、自分の性格と生活に合った選択肢を選びたいですね。

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